語り・文:大倉 源次郎(能楽大倉流小鼓方16世宗家)
編集:生田ケイ子、濱崎加奈子、原瑠璃彦
この秋に重要無形文化財保持者 各個認定(通称 人間国宝)になられる、能楽小鼓方大倉流十六世宗家・大倉源次郎先生の本ができました!
学生の頃からたくさんお世話になってきた源次郎先生とは、小鼓胴の生田コレクション展や談山能をはじめ、多くのプロジェクトをご一緒させていただいてまいりました。
先生の、能楽師小鼓方としてのご活躍については申すまでもないことですが、それだけでなく、文化の継承にかかわる多岐にわたるご活動をされて来られたことも、多くの方がご存知かと思います。
源次郎先生のお話をうかがえば、その熱い思いに、毎回、その場にいる全員が突き動かされてしまい、「果たしてそんなことができるのだろうか」というようなプロジェクトも実現させてしまうのです。そのエネルギーというのか、実現力はもはや神がかりとしか言いようがないのですが、同時に、いつも現場を見つめ、細やかに足をはこび、あたたかな心配りをお忘れにならないお人柄には、いつもいつも、頭の下がる思いでいます。
そんな源次郎先生が還暦を迎えられるということで、源次郎先生の文化に対する深い思いを「本にしましょう」と提案させていただき、半ば無理やりに「本づくりのための講座」を開き、聞き書きという形で本文を作らせていただきました。
編集は、長年、源次郎先生の活動を見守られてこられたライターの生田ケイ子さんと、大学院の後輩の原瑠璃彦さんと、私。出版に際しては、長年ご一緒させていただき、生田コレクションのときにも私的に協力をいただいた淡交社の河村尚子さんにお願いいたしました。この絶妙な編集人コンビネーションをもってして、何とか完成にこぎつけました。その間、ご協力いただいた多くの方々に、深く深く、御礼申し上げます。
そして、その編集作業の最中に、何と、人間国宝答申ということもあり、一同たいへんに喜んだ次第です。が、ただでさえお忙しい先生が、超絶ご多忙になられて、果たして出版できるのだろうかと心配したこともありました。それでも、最後まで文に手をいれたり、写真の手配をしてくださったりして、源次郎先生とご家族の方には、本当に本当にお世話になりました。
深遠かつ愉快で知的でハチャメチャな(笑)源次郎ワールドをぜひご堪能ください。
書店でお手にとっていただけたら嬉しいです!
以下のウエブサイトでも入手いただけます。ぜひ!
・淡交社で購入
https://www.tankosha.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=2175
・Amazonで購入
https://www.amazon.co.jp/dp/4473042006/